こんにちは、マスダーです。
ふりかえり Advent Calendar 2024 21日目の記事です。
スクラムにおいて、ふりかえり、つまりスプリントレトロスペクティブを実施する際に、スクラムマスターは、チームにとって適切なふりかえり手法を採用していると思います。
今回は、ふりかえり手法を変えた際に、なぜ変えたのかというネタバレをチャットに投稿している、という話です。
普段のふりかえりを軸にする
ふりかえり手法は、非常に数多くありますが、私個人としては、スプリントレトロスペクティブで採用するふりかえり手法は、基本的に以下の流れで実施しています。
- 事象を書き出す(タイムラインを書く)
- ポジティブなこと・ネガティブなことを書く(プラスデルタ、ポジネガ、ProsCons、Good&Moreなど)
- 次スプリントで実施する改善することを決める
全体の流れは、YWT相当です。
スプリントレトロスペクティブにおいて、手法を変えた際に、普段と差がついていることを明確にするために、原則を置いているイメージです。
差をつけた方が良いときに別の手法を採用する
開発を進める中で、ポジティブなことも発生すれば、ネガティブな事象も起きたりします。新しいメンバーが入ったり、逆に既存のメンバーが抜けることもあります。 大きなリリースが成功することもあれば、本番環境で大きな不具合を出してしまうこともあるでしょう。
そういった状況に対して、ふりかえり手法を適切なものを選び、チームがよりよく仕事ができるようにするのが、スクラムマスターの責務だと考えています。
もちろん、毎回ふりかえり手法を変更した方は楽しいから、変えている組織もあると思います。
開発メンバーの多くがふりかえり手法に興味を持ち、変化や失敗を恐れていない場合には、どんどんやってよいと思っています 。
実際に、ふりかえりカンファレンスの運営ミーティングは、その場のノリと勢いで、ふりかえり手法を決めて、シュッとやっています。
一方で、現実の開発現場では、毎回変えるというハードルは高いと個人的に感じています。 みんながみんな、ふりかえり手法に興味をもっているわけではないですし、毎回異なる手法は学習コストが高いと感じるメンバーもいると思います。
だからこそ、差があるときには、差があることを認識してもらうことが重要だと考えています。
ネタバレ投稿
差をつけたときに、なぜそのふりかえり手法を採用したのかをチームに伝えることは、スクラムマスターにとっても重要なことでしょう。
もちろん、スプリントレトロスペクティブの開始時に、なぜこのふりかえり手法を採用したのかを伝えることもあります。
一方で「とりあえず今回は、これでやってみましょう!」と進めることもあります。
先に、情報をたくさん伝えることで考える幅が広がることもありますが、逆に狭くなってしまうこともあります。
狭くなってしまわないようにするために、「とりあえず、やってみてほしい」と伝えることが重要だと思っています。
そうして、スプリントレトロスペクティブを実施した後に、「なぜこのふりかえり手法を採用したのか?」というネタバレを投稿するようにしています。
ネタバレするときには、だいたい長文になるので、文章を遂行する時間も含めて、スプリントレトロスペクティブ実施後の翌日か翌々日くらいに、投稿しています。