スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです

中身を伝えれない仕事は濁して伝えている

マネジメントやリーダーと言われる職種では、他の方に伝えづらい仕事があります。

その結果、特に現場のメンバーから何をやっているのか、分かりづらくなってしまっていることが、生まれてしまいます。

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今回は、そんなときに実践している、「中身を伝えれない仕事は濁して伝えている」という話です。

スクラムマスターも、開発チームやスクラムチーム内に関する仕事であれば基本的にオープンに取り組むことができます。

しかし、それはスクラムマスター道のレベル1の状態でしょう。

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スクラムマスター道における、レベル2やレベル3の取り組みをしていると、どうしても他の人に伝えづらい仕事が増えていきます。

中長期の組織戦略、事業責任者を巻き込んだプロダクト・ビジネス戦略、ステークホルダーを含めたコミュニケーションパスの整理、事業プロセス全体におけるボトルネックの解消などを話していると、マネージャーとは話せるが、開発チームとは話せない事項がでてきます。

また、スクラムチームからの信頼が高まると、なぜかマネージャーよりスクラムマスターに、いろいろな相談が先に来たりします。内容によっては、他のスクラムチームのメンバーに、共有しづらいです。

一方で、仕事の透明性を高めることは、スクラムマスターとしてはあるべき姿だと、私は考えています。

いま、実践しているのが、中身を伝えれない仕事は濁して伝えているです。

デイリースクラムで、「ステークホルダーとのMTGのために、組織関連のことをします」、「◯◯部署に関する仕事をします」などと伝えています。

また、こういった濁した言い方をする際には、取り組んでいる気持ちも伝えるようにしています。
「前向きに取り組めている」、「苦しいけど事業のためになるので頑張れる」、「シンプルにつらい」といった内容です。

勘がよいメンバーは、濁していても、タスクの内容と気持ちから、なんとなく想像してくれます。
もちろん、明確に伝えてない(伝えられない)ので、相手に伝わらないことは仕方ないと、僕は割り切っています。

他にも良いやり方があるかもしれませんが、今のところの着地点としては、「中身を伝えれない仕事は濁して伝えている」を実践しています。