スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです。

『スクラムの拡張による組織づくり』を読みました!

こんにちは。マスダーです。

だいくしーさんが執筆された『スクラムの拡張による組織づくり』を、いただきました。

今回、だいくしーさんから貴重な機会をいただき、書籍のレビュアーとして出版のお手伝いをさせていただきました。
ちなみに、レビュー担当した部分は、「第3章 とあるチームのScrum@Scaleでの1スプリント」のみでしたので、書籍全部を読むのは、いただいてからでした。

Scrum@Scaleについて学べる

日本語の書籍では、初めてのScrum@Scaleについて、詳しく書かれている技術書です。(あくまで僕の観測の範囲ですが)

他の大規模スクラムフレームワークであるLeSSは、すでに技術書が出版されていたり、カンファレンスでの登壇資料、やってみた系のブログが数多くあります。

だからこそ、この書籍は、非常に貴重な事例(第7章)も掲載されていて、今後大規模スクラムフレームワークを導入したいと考える組織にとって非常に有用だと思います。

また、Scrum@Scaleについて、詳細に述べられていることにも価値があると考えています。
Scrum@Scaleにおいても、スクラムガイドと同様に、ガイドがあります。

scruminc.jp

しかし、ガイドだからこそ分量が少なく、内容を読み取ることが非常に難しいです。

書籍の第4章と第5章において、Scrum@Scale独自の考え方である、EAT、EMS、12のコンポーネントについて詳細が記載されており、組織において良くない兆候も記載されているため、Scrum@Scaleへの理解度が一気に深まりました。

アジャイルな組織づくりをしている方にもおすすめ

書籍の主題に「Scrum@Scale」が記載されてないことに気づかれた方もいらっしゃると思います。

Scrum@Scaleへの理解を深めることで、Scrum@Scaleを採用してないがアジャイルな組織づくりを実践している方にとっても、組織づくりをうまく進めるための考え方が数多く記載されています。

特に、チームの分割、各チームのコミュニケーション設計については、数多くの学びがありました。

だいくしーさんの実践されているチーム変遷についても、しっかり記載されており、読者が実践したときにどうしたらよいのかという想像がしやすくなっていると思います。

終わりに

アジャイルスクラムを実践されている方や、関心がある方にはぜひおすすめです。

書籍レビューも、少しはお役に立ったようで、個人的には満足です!