スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです

大事なことだから、何回も伝えるんだよ

スクラムマスター Advent Calendar 2024の3日目の記事です。
今回は、僕がお伝えした中で、同僚のスクラムマスター陣に1番刺さった言葉について、書いていきます。

adventar.org

「大事なことなので、1回しか言いませんよ。だから、よく聞いてください。」

みなさんは、上記の言葉を聞いたことがありませんか?
大事なことで確実に聞いてほしいから、こういった言い回しになると、想像しています。

ただ、本当に大事なことって、1回しか伝えなくてよいんでしょうか?
僕は、「大事なことだからこそ、何回も伝える必要がある」と考えています。

スクラムマスターが組織改革やプロセス改善を進める中で、相手の方が想像していないことや受け入れづらいことを伝えることは数多くあります。
むしろ、すんなりと受け入れていただける方が少ないとも感じています。

組織やプロダクトにとって真に大事なことがらであるのであれば、スクラムマスターは、あきらめることなく何度となくチャレンジする必要があり、何度も伝える必要があると考えています。
伝え方は、相手や状況によって変更する必要がありますが、真に大事なのであれば内容は変えることなく伝えなければなりません。

スクラムチームに途中から新しい方が入られたときに、スクラムの概要や各スクラムイベントの目的を、スクラムマスターが伝えることも同様です。
新しい方にもスクラムについて少しでも理解いただきたいからこそ、新しい方が入るたびに、伝えるのです。

大事なことだから、何回も伝えるということは、文化やプロセスの定着にとっても重要です。

私は、過去京セラグループに所属していたことがあります。
京セラグループでは、フィロソフィの重要性を伝えるために、毎日の朝礼で、京セラのフィロソフィ手帳について読み上げ、それについて考えを述べる取り組みをしていました。

こういた取り組みは、企業文化の浸透には、それだけ時間を使う必要があるし、繰り返し伝える場が必要ということだと、現在の僕は捉えています。

「1回は伝えたんですが、伝わってなかったです。ただ、大事なことなので、改めて伝えてきます。」