久しぶりのブログです。
今回は、定例となってきています、アジャイルラジオEpisode17の感想です。
スクラムマスターあれこれ
- スクラムマスターではなく、チームに入って仕事したい
- ふりかえりしたい
は、たまに、いや、よく感じます。
チームに入って仕事がしたい
スクラムマスターは、常にひとりの存在だと思っています。
POとも、スクラムチームとも、違う存在が、スクラムマスターです。
スクラムチームは、言わずもがな、複数人います。
POも、最近は、1人ではなく、
- ビジネス価値を考える人
- アーキテクトを考える人
- UI/UXを考える人
の3名体制でも、よいと感じています。
Jeff Pattonのユーザーストーリーマッピングでも、上記の3名体制で、ユーザーストーリーを考えた方がよいとされています。
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その中で、スクラムマスターは、複数人の方が良いとされていることを見たことがありません。
※もちろん、私自身の勉強不足なだけかもしれません。
だからこそ、人数が多いスクラムチームに吸い寄せられることは、あります。
ただ、スクラムマスターの役割は重要なので、役割を理解し、責務を全うする必要があると考えています。
スクラムマスターも、ふりかえりしたい
スクラムマスターは、スクラムのプロセスにおいて、ふりかえりを実施する時間が設けられていません。
自分で考えてふりかえりの時間を見つけるしかありません。
私自身、スクラム道関西の定例会で、色々とアドバイスをくださって、実行したことがあります。
スクラム道関西のような、スクラムマスター同士が集まる場で、話すことは、スクラムマスターのふりかえりに繋がると思います。
このブログのような場で、文章を書いている時に、「○○あったなぁ」と思い出すので、ある意味ふりかえりができていると思います。
スクラムマスターも、自分でなんとか場を設けるか、難しいのであれば、スクラム道関西のようなコミュニティに頼って、ふりかえりをすることは必須だと思います。
ふりかえりの手法について
KPTのよい点
KPTは、
- 情報を集める
- 情報を分ける
- アクションを決めて合意形成をする
という、ふりかえりプロセスが、手順化されていることがよいとありました。 たしかに、その通りだと、改めて思います。
日本で、もっとも取り入れられているプロセスであることも納得の理由です。
KPT以外の手法
KPT以外の手法を実施するときは、時間配分が非常重要です。
ふりかえり手法によっては、情報を収集するだけのものがあったり、アクションを決めるだけであったりと、ふりかえりに必要なプロセスが全てそろっていないことが、よくあります。
そのため、複数のふりかえり手法を組み合わせて、実施する必要が必要です。
スクラムマスターとしてのファシリテータースキルのみせどころは、時間配分や、参加者からいか情報や気持ちを引き出すことができるかになります。
複数のふりかえり手法を組み合わせたパターンは、正直かなり難しいと思います。難しいからこそ、スキルを問われる場面になるのでしょう。
ふりかえりの時間
がっつり振り返りを実施するには、2時間くらいが相場のようです。 1週間スプリントだと、1時間で実施されているようです。
1時間のふりかえりであれば、最初の30分で情報収集し、残りの30分で、アクションを出すようにするというのは、私が実践しているパターンと、だいたい同じだったので、安心しました。
ふりかえりが、盛り上がりすぎて、時間切れにないようにするのも、スクラムマスターのファシリテートスキルの見せ所というのは納得です。
結論を出すべき会議で、結論の出ない会議は、本当に意味が無いと個人的には思っています。
結論を出すための役割が、ファシリテーターには、求められていると思っています。
※もちろん、ブレストなど結論をあえて出さない会議もあるので、結論を出すべき会議の場合に結論が出ないことが問題です。会議の目的や趣旨にあったファシリテートをする必要があります。
ふりかえりは、次のスプリントを活かすために存在する
ふりかえりで、毎回結論を出すことが重要かと言われると、そうではないと思います。
ふりかえりをやっていると、「決めた次にすること、本当に効果的なのか?」という変なものが、よく出てきます。
ふりかえりで、なにかしら、次にするべき結論を出すことは、違うと思います。
結果的に、ふりかえりという場が、次のスプリントに繋げれるかどうかが重要だと思います。 チームから情報を収集して、チーム内で感情を共有して見える化しただけでも、次のスプリントで活かせることがあります。
もちろん連続して、結論が出ない状態が続いていることが良くない状態であることは、間違いないと思います。
あえて、チーム外へ目を向ける
チーム外への愚痴が、ふりかえりで多くなると、チームの状態として、良くない状態になりつつあるということは、確かにその通りだと思いました。
チームの目線が、自分たちではなく、外に目が向いてしますと、自分たちの中で起こった事象に、気が付かず、改善につながりづらい状態になると思います。
しかし、山本さんが、「チームにいない周りの人が悪いという観点の、ふりかえりもある」とおっしゃっていました。
チーム外へのことを言うことで、「言い切ったという気持ち」と「大人でいたいという気持ち」から、自分たちでやろうということにつながったこともあるとおっしゃっていました。 また、次のふりかえりでは、自分たちの問題を改善につながったとも、おっしゃっていました。
ただ、これは、なかなかの高等テクニックだと思います。
スクラムチームのメンバーが、色々な場で経験を積んだ、歴戦の猛者でなければ、難しいと思います。
若いチームで実施してしまうと、チーム自体の崩壊に繋がりそうです。
この手法を使うには、かなり場やチームを選ぶと思いました。
おまけ
カンバン仕事術勉強会が開催されます。
というか、明日、2016/06/28ですね。
スクラム道関西の勉強会には、初めて参加させていただくので、楽しみです。