11月、大阪で行われた認定スクラムマスター研修に参加しました。
その後のテストにも無事合格し、認定スクラムマスターになることができました。
スクラムを広めるという意味でも、認定スクラムマスター研修について、ブログで共有します。 全部書くと長くなるので、まずは1日目です。
講師:江端一将さん
期間:2016/11/9~2016/9/11(3日間)
参加人数:24名
研修1日目
研修の説明
一番最初に、研修の説明がありました。
認定スクラムマスター研修は、単に研修を受けて、その後のテストに合格すれば、誰でも取得できる資格ではありません。
3日間の研修期間で、江端さんから資格を与えてもよいかの判定をされます。
そして、江端さんから合格をいただければ、テスト受講資格を得て、テストに合格することで、認定スクラムマスターになれます。
昔は、研修を受ければ、自動的にテストを受けることができたそうです。
年々取得が難しくなっていると言えます。
自分のニックネームをつける
3日間の研修で使う自分のニックネームを決めました。
私は、まったく気が付いていませんでしたが、この時点で研修が始まっていました。
江端さんからは、「自分のニックネームを紙に書いてください。」というだけの内容を頂いただけでしたが、真の要求は違っていただのです。
- 3日間の研修で使うニックネームなので、他の参加者の方に知ってもらう必要がある。
- 他の参加者の方とかぶっていない必要がある。
といった、隠れた要求があったのです。
「自分の中だけで大丈夫と思わず、本当に期待されていることは何かを相手に確認すること」が、大事だと気が付きました。
要求を満たす方法は1つではなく、他の方法で要求を満たすことができないか?と考えることが大事です。
ビジネスやプロジェクトにおいて、常に客観的に見る人が必要で、その人がスクラムマスターです。
研修を効率的に進めるためのグループ分け
グループ分けの課題で、研修1日目が終わったと言っても過言ではありませんでした。
決め方がない問題
研修は、基本的に見ず知らずの人の集まりです。
全体に関わることについて、物事を決めようにも、決め方がありません。
決め方を決めるための議論を、ほとんどしていました。
アンチパターン
物事を決める場合のアンチパターンがいくつかあります。
闇雲に情報を集める
とりあえず情報を集めることは、単に時間の無駄で、逆に情報が溢れかえってしまします。
情報を集めるための目的や理由が必要です。目的や理由に沿って、情報を集める必要があります。
問題があったら言ってください
「問題があったら言ってください」、「いつでも言ってください」は、議論において、まったく有効ではありません。
「問題がったら言ってください」は、問題を見つけなくなります。
「いつでも言ってください」は、「いつでも言わないでください」と一緒です。
他の人の意見を聞くための時間を設けた方がベターです。
物事を決めるということ
物事を決めるということを式で表すと以下のとおりです。
決定 = (時間vs内容)/リスク
決定内容をより良くするには、もちろん時間をかけた方がよいです。しかし、時間は有限です。
つまり、時間と内容のせめぎあいです。
決定することに対して、時間と内容のどちらを優先するかが非常に重要になります。
人の働き方を良くするために必要な「決定のルール」
人の働き方をするためには、3つのルールが必要と言われています。
- 決定するルール
- ルールを見直すルール
- ペナルティのルール
です。
今回の研修では、開始時点で、どのルールもなかったので、カオスになっていました。
決め方は一応決まりました
研修では、なんとか決め方は決まりました。
テーブルが4つあったので、各テーブルで、決め方の案を提案しました。その中で、物事が確実に決まる方法は1つしかなく、自動的に選ばれました。
今回の決定ルールの中では、
- 検討の深さ
- 総意に近いこと
- 早く決まること
が重要なポイントとして、考えられました。
それぞれの議論において、重要なことは違いますが、何が重要かを見極める必要があります。
スクラムとは
座学としても、スクラムについて学びました。
スクラムとは、どのような開発フレームワークよりもプロジェクトの現状を正確かつ早く把握することができるフレームワークです。
スクラム自体が、問題を解決してくれるわけではありません。問題を解決するのは、あくまで人です。
いわゆる、
- テストコードを書くこと
- ユーザーストーリーを出すこと
など、スクラムで必要とされているものが必須ということはありません。
スクラムは、どのような方法でもよいからです。
もちろん、必須ではないだけで、使ってよいです。
スクラムマスターとは
スクラムマスターの役割
スクラムマスターがやるべきことや、あるべき姿は、数多くあります。
- 自分とは異なる意見をすぐに受け入れ、新たな意見を出すこと
- 人ではなく、物事や事象に対して謙虚であること
- 目の前のことだけでなく、全体のことを考えること
- 目的を見出しつつ、自分では決めないこと
- チームやプロジェクトの定性的な尺度を揃えること
- チームにたいして、あるべき姿を想像させること
- 耐える力や体力があること
- どのプロセスのどのポジションにいいるのか把握すること
- 意思決定の流れをイメージすること
- 人に興味を持つこと
- 文化を作る
などなどです。
文化を作るということ
文化とは、スクラムチームが自らの力を発揮できる環境のことです。
チームメンバーの嗜好性を加味し、自律的なチームを作ります。
ただ、チームメンバーの流動性も考慮する必要があります。
おわりに
グループ分けについては、決まらず、1日目は終わりました。
1日目が終わってから考えると、グループ分けというのは、あくまでお題で、そこまで意味が無いことに気が付きました。
決定のルールの必要性を感じることが重要だったと思います。
おまけ
懇親会のお店
研修の後は、毎日飲みに行ったので、お店も紹介しておきます。
1日目は、海鮮すなおや食堂に行きました。
飲放題付きの食堂コースでした。3,200円と、リーズナブルで、食事もたくさんでした!
二次会は、福えびすでした。
こちらは、参加してませんが、お好み焼き、たこ焼き、串かつなどなどを食べたと、江端さんがおっしゃってました!
大阪大満喫ですね。
参加者について
大阪開催だから、関西の方が多いとは思いきや、半分以上は、東京の会社に勤務されている方でした。
12月に東京で認定スクラムマスター研修がありますが、すぐに埋まっており、参加ができなかったそうです。
東京は、人口が多いということもありますが、アジャイル、スクラムが流行っているんだと、思いました。