スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです。

夏だから、ドラッカー風エクササイズを実践してみた!

気がついたら8月が終わりそうですね。8月はお盆休みもあって、時が経つのが早い感じがします。そして、全然ブログ書けていない…。

さてー、8月は、チームビルディングの季節です。なぜか、今月は、チームビルディングについて考え、取り組むことが多いのです。
チームビルディングのために色々とワークショップに取り組んでみましたので、今回は、最近実践したドラッカー風エクササイズについて、ブログを書いてみます。

ドラッカー風エクササイズとは

ドラッカー風エクササイズは、『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』で紹介された、チームビルディングをするための手法の1つです。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

ドラッカー風エクササイズという名前自体は、以前から知っていましたが、『アジャイルサムライ』に載っていたとは、思いもよりませんでした。

さて、ドラッカー風エクササイズですが、プロジェクト開始初期に始めるのがよいとされています。以下の4つの質問をチームメンバーが答え、チーム内で共有します。

  • 自分は何が得意なのか?
  • 自分はどうやって貢献するつもりか?
  • 自分が大切に思う価値は何か?
  • チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか?

4つの質問の回答をチーム内で共有し、期待をすり合わせることで、チーム内のコミュニケーションをより良い方向にもっていくことができると思います。

それぞれの質問は、質問としては重い内容ですが、日本語として質問の内容自体が難しいわけではないですね。

ぼくがやってみた方法

ドラッカー風エクササイズを実際に実践する前に、色々とGoogle先生に聞いてみました。ただ、実際にやってみた記事やブログが、少ない…。(今回、ブログを書いた方が、よいと思った理由がコレですね。やってみた系は、意外と参考になると思ってます。)
かなりオリジナルな可能性もありますが、実際にやってみた方法になります。

時間配分

1時間で、ワークショップを実践しました。

  • ワークショップの説明:10分
  • 1つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 1つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 2つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 2つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 3つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 3つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 4つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 4つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 4つ目の質問の回答に加えて、さらにメンバーに期待することを話し合う:10分

ざっとは上記感じです。

メンバーが質問に回答する間は、もくもくと書いていただいて、回答時間に共有することはしませんでした。
共有タイムで、ファシリテーター(というか、僕)が、回答を共有しました。

道具

アジャイル屋さん鉄板の付箋とサインペンとホワイトボードを使ってやりました。 それぞれの質問の回答を付箋にどんどん書いてもらって、ホワイトボードに貼り付ける感じです。

ポスト・イット 強粘着ノート 50x50mm 90枚x5個 蛍光 650-5SSAN

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共有する方法

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質問と名前の組み合わせで、表形式にしました。

気をつけたこと

チームの期待をすり合わせる必要があるので、「4つ目の質問の回答に加えて、さらにメンバーに期待することを話し合う」という、フリーディスカッションタイムを設けました。
その時に、メンバーが考えて既に出ている内容を否定しないことには気をつけました。出ている内容で、的はずれななことは、まずないと思います。せっかく頑張ろうとして考えた内容を否定されると、プロジェクト初期で、やるきをなくしてしまい、チームになれないですからね。
もちろん出ている内容よりも、やってほしいことはあると思うので、優先順位的に、先にやってほしいことを、うまくメンバー同士で伝える必要があると思います。
ファシリテーターは、否定的な意見が出そうになった場合は、うまく安全地帯に誘導する必要がありますね。

あと、プロジェクトの目的をプロダクトマネージャーやプロジェクトリーダーからメンバーが一通り聞いた状態で実践しないと、特に「自分はどうやって貢献するつもりか?」の質問に答えられないと思うので、ホントのプロジェクト初期に実践するのは危険だと思います。まずは、プロジェクトの目的や趣旨をメンバーが知っている状態にする必要があります。

おわりに

チームビルディングは永遠の課題ですね。人の入れ替わり時のチームビルディングは、もちろん重要です。
加えて、チームメンバー個人としての気持ちだったり、考えだったりは、時間の経過とともに変わるんですよね。だからこそ、メンバーが変わっていなくても、たまーに、チームビルディングワークショップを実践するというのも重要なのかと思います。
このあたりは、僕自身が社会人としてだけでなく、1人の人間としての経験が増えてきたからこそ、気がつけたのだと思います。

ドラッカー風エクササイズを実際にやってみて、「良かったよー」という声もいただけたので、個人的に、ちょっと嬉しい。