第3回読書会について
第3回「アジャイルな見積りと計画づくり」読書会を、3月14日(火)に開催します。
第2回から3週間ほど空いていますが、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
第3回の範囲は、
- 9章 テーマの優先順位づけ
- 10章 金銭価値による優先順位づけ
- 11章 「望ましさ」による優先順位づけ
- 12章 ユーザーストーリーの分割
になっています。
相手に選ばせるときの促し方
第2回の読書会では、人数の関係上、3グループに分けて、読書会を実施しました。
読む範囲の設定を、
- 「5章 理想日による見積り」
- 「6章 見積りの技法」
- 「7章 再見積り」+「8章 ストーリーポイントと理想日」
の3つ分けました。
ただ、5章のボリュームは、5ページほど、7章+8章のボリュームは13ページほどと大きな差がでてしまいました。
選ぶことが本質的に重要でない場面
「アジャイルな見積りと計画づくり」読書会では、チームごとに読む章を決めています。
しかし、読む章を選択することは本質的に重要ではないと考えています。アジャイルや見積りといった内容について、ディスカッションすること自体に意味があると思っています。さらに言うと、関心を持っていらっしゃる方と会うこと自体に意味があるのかもしれません。
つまり、本質的に、勉強会で、どの章を読むかは、重要ではないのです。勉強会に集まって、同じようなことに興味や関心のある方と、ディスカッションすることに本質的に重要性があるのです。
このように、何かを選択することが本質的に重要でない場面はたくさんあります。
飛行機で、食事をする時に、肉にするか、魚にするかということを客室乗務員に聞かれますが、同じような状況だと思います。
食事は美味しく食べることが重要で、メインの料理が肉であろうが、魚であろうが、どちらかを選択することは本質的に重要ではないのです。
客室乗務員のテクニック
「ハッピーフライト」という映画があります。この映画は、綾瀬はるかが演じる新人客室乗務員の話です。
綾瀬はるかは、乗客に食事を配る際に、メインが肉の食事ばかりを配ってしまい、肉料理が不足してしまう場面があります。
そこで、先輩の客室乗務員は、
「ハーブで焼いた美味しい魚料理か、肉料理、どちらになさいますか?」
という質問の仕方で、乗客に食事を選択させ、魚料理を多く配り、その場を切り抜けるのです。
※映画の内容は、うろ覚えなので、肉か魚か、牛肉か鶏肉かは、間違っている可能性があります!
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つまり、相手に選ばせたい方をうまく見せることで、選択させるものを誘導させることができます。
第2回の読書会において
5章は、5ページしか読む範囲がないので、勉強会に参加しても、あまり効果的ではないように思えます。
しかし、読む時間は、どのチームも同じですので、じっくり読みたい方、本を事前に読んでいない方にとっては、少ない範囲を時間をかけて読んだ方がベターという考え方もできます。
そのため、「5章は読むページ数が少ないので、事前に読んでない方には、非常によい範囲です」と伝えました。
ほかの章については、特に言及していません。
その結果か、5章が一番最初に読む範囲に選ばれました。
本質的に選ぶことが重要ではない場面では、人気がなさそうな選択肢のみをよく見せると、いい感じになるかもしれません。