2020/01/08~2020/01/10にお茶の水で開催された、Regional Scrum Gathering Tokyo 2020(以下、RSGT )に参加しました。
RSGT2020は、日本最大のスクラムに関するイベントということもあり、非常に多くの方々とお会いし、お話することができました。お話させていただいた皆様、誠にありがとうございます。
セッションについて
参加セッション
- 1日目
2日目
- Lost in Translation: The Manager’s Role in Agile
- チームの再定義 -進化論とアジャイル-
- Team-Based TEAM - 会社を越えるチーム -
- 【元士官が語る】軍隊組織からみる、これからのアジャイルのあり方
- 10年たってやっとアジャイルがわかりかけてきた話
- 最高のScrumキメた後にスケールさせようとして混乱した(してる)話
3日目
セッションの感想
すべてのセッションで学びがありました。その中でもいくつかピックアップします。
The Ten Bulls of the Scrum Patterns
禅の十牛図とスクラムを照らし合わせ、十牛図の各段階において、スクラムの状況はどういったものであるかを、説明されていました。
ちなみに、十牛図については、以下のサイトがわかりやすいです。
このセッションで考えさせられたのは「自分とは一体何者なのか?自分は自分自身を理解できているのか?」ということです。
私は、2015年に、アジャイル、スクラムに出会い、今まで仕事で多少なりとも実践し、スクラム道関西というコミュニティで活動することで、ある程度スクラムについて、理解していると考えていました。
しかし、昨年に転職し、開発者としてプロダクト開発に取り組むにつれて、「自分は、アジャイルやスクラムを本当に理解できているのか?実践する力が本当にあるのか?」ということを日々感じるようになりました。
セッションにおいて、十牛図は流れが一方向のように聞こえましたが、実際にはチームが変わったり、役割が変わったり、状況が変わったりすることで、十牛図の段階がもとに戻ることもあると感じました。
RSGTの一番最初のセッションということもあり、RSGTの3日間、「自分とは何者なのか?今の僕は、何ができて、何ができないのか?将来、何になりたいのか?」を考えるようになりました。
アジャイルコーチ活用術
私は、「将来、アジャイルコーチになってみたい。」という思いがあります。
そのため、第一線で活躍されている吉羽さんのセッションで、「アジャイルコーチとは、どういった考えで働くべきか?どういった働き方をすべきか?」を知りたいと思い、参加しました。
セッションで、一番衝撃だったのは、アジャイルコーチが有償で働く時間は40%で十分ということでした。
アジャイルコーチは、有償で働く以外の時間で、トレーニングを受けたり、セミナーに参加したり、書籍を書いたりなどの継続的学習をすることで、ハイアウトプットをすることができるということでした。
私は、現在進行中も含め4名のアジャイルコーチと一緒に働いたことがあります。今思えば、すべての方が、週5日間有償で働いている方はいらっしゃいませんでした。
私は、会社員として週5日の勤務しかしたことがないこともあり、アジャイルコーチも基本的に週5日間働く、減らしても週4日間は働くことが当然のように考えていました。
すぐにアジャイルコーチになるというわけではありませんが、「自分はどんなアジャイルコーチをやりたいのか?」を引き続き考えていこうと思いました。
チームの再定義 -進化論とアジャイル-
kyon_mmさんは、私が思いつきもしない観点や分野からアジャイルやチームについて考えられており、今回は「進化論」という観点でお話されることもあり、楽しみに参加していました。
今回のセッションでは、今までのセッションと異なり、kyon_mmさんを一番近く感じることができました。
15分スプリント、フラクタルスプリントなどを紹介されていた今までのセッションでは、「よりよいチームにするために、未来に、目指すべき姿だ。で、そのために、めちゃくちゃ砕いて、自分たちが、今何をするべきかを考えなければならない。」という感じ方をしていました。自分たちのチームとかけ離れた存在という前提で、考えていました。
しかし、今回のセッションでは、「kyon_mmさんも、似たような悩みを抱えることがあるのか…。近い存在なのかもしれない。」と感じました。
あと、Scrum Fest Osaka 2019の基調「公演」は、「こんな感じだったのか…。今まで全く理解や想像すらできなかったけど…。」と、片鱗を知ることができ、よかったです。
アジャイルラジオ公開録音
OSTで、スクラム道関西メンバーで配信しているアジャイルラジオの公開録音を提案し、実際に収録を行いました。
結果として、20名以上の方に参加いただくことができました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます。
参加いただいた方々に、RSGTの感想を伺うことができ、RSGTの素晴らしさを感じることができました。
2020/01/13の週には、公開予定となっています。みなさま、ぜひ聞いていただければと思います。
英語への抵抗感、意外とない
今回は、1日目に事件があり、英語についても、考えを改めるRSGTでした。
上記、名札の写真に「I SPEAK ENGLISH」という赤いラベルがありますが、僕自身は、ほぼ流暢に英語を話すことができないと思います。
これを貼り付けるきっかけは、1日目に起こりました。
名札に貼り付けるラベルを取りに、ラベル置き場に行くと、原田騎郎さんがいらっしゃたので、ご挨拶をさせていただきました。
そのときに、原田さんから手渡されたのが、「I SPEAK ENGLISH」の赤ラベルでした。
尊敬する方から手渡されたものを断るのは良くないので、僕は、受け取り、もちろん名札に貼り付けます。
ただ、この事件をきっかけに、まずは、英語をしっかり聞くことを意識して、セッションに参加しました。
英語セッションのうち、「The Ten Bulls of the Scrum Patterns」や「A Scrum Bookの歩き方」は、「意外と、英語でも理解できるぞ!」と感じました。
もちろん、セッションへの質問時にネイティブの方が話される内容とかは、早いし、聞き取れないので、ほぼ理解できていません。
RSGTで英語で話をするには全く至ってないですが、それでも僕にとっては一歩前進でした。
自分の状況を把握するきっかけを与えてくださった原田さんには非常に感謝しています。
パックマンモデルで勇気づいた
2日目の開始時に、川口さんが、パックマンモデルを紹介され、「ぼっちにならないようにしましょう。」ということを参加者の方々にお伝えされていました。
※パックマンモデルの詳細は川口さんのブログをご確認ください。
僕は、コミュニティで活動したり、アジャイルラジオでパーソナリティやっていたりするのですが、完全にコミュ障なので、特に知らない方とお話するのには非常に勇気がいり、自分で「ここは頑張るぞ!」と決心しないと、人とお話できないタイプです。
川口さんがパックマンモデルを紹介してくださったことで、「僕が輪の中に入っても、多分受け入れてくれるに違いない。僕も輪の中に入ってきてくださったら、受け入れる行動を取るから!」という気持ちを持つ事ができました。
この気持ちを持ったことで、2日目、3日目の飲み会は、僕的には、勇気を持って、いろいろな方とお話できました。
色々できなかったこともあるけれど
RSGTが終わって、他の方の感想などを見ていると、
- やっぱりこのセッションを聞いておけばよかった…
- この方と少しでもお話すればよかった…
と、できなかった、しなかったことを数えてしまいます。
特に最近の僕は、マイナスのことを数えて、心に積み重ねがちです。
ただ、帰りの新幹線で、椎葉さんの以下のスライドを見てみると、「僕は選択しなかったことを選択したんだな。また、選択した選択肢の素晴らしさを感じることも必要だな。」と感じました。
おわりに
RSGTは、年に一度のお祭という感じもあるので、本当に楽しむことができ、学びの多い3日間でした。
このイベントを開催してくださる実行委員の方々をはじめ、スタッフの皆様には、大変感謝いたします。
RSGT2021のチケットも無事購入できたので、来年のRSGTも今から楽しみです。