スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです。

1Dayインターンシップでモブプログラミングしてみたよ!

この記事は、モブプログラミング Advent Calendar 2018の15日目の記事となります。
昨日は、@naoqoo2 さんの「モブプロとソロプロの生産性を比較してみた」でした。

新卒採用とインターンシップ

私は、現在所属している会社で、学生向けのインターンシップを担当しています。
学年ベースでは、3学年分の経験をしました。

現在の新卒採用市場において、インターンシップは非常に重要な活動の一つとなっています。
日本経済団体連合会の「採用選考に関する指針」と各学校の関係もあるので、なぜインターンシップが重要かは、本記事では、あえて書きません。

また、インターンシップは、大きく分けて3種類あります。

参加する学生の人数は、「ロングのインターンシップ」→「サマー/ウィンターインターンシップ」→「1Dayインターンシップ」の順に多くなります。
また、企業側も「ロングのインターンシップ」→「サマー/ウィンターインターンシップ」→「1Dayインターンシップ」の順で実施率は高いです。

なぜ1Dayインターンシップでモブプログラミングなのか?

エンジニア向けのインターンシップ

f:id:scrummasudar:20181215155155j:plain 企業では、様々なインターンシップが開催されています。
しかし、エンジニア向け、特にプログラミングを1Dayインターンシップで開催する企業は、非常に少ないです。

プログラミングのインターンシップを1Dayで開催しづらいインターンシップは様々あると思います。

  • 1日で完結する企画が組みづらい
  • PCを参加する学生の数だけ用意する必要がある
  • サポートする社員数が多くなりがち

などなどです。

ただ、やはりプログラミングの仕事をしてほしいので、プログラミングを体験して欲しいと考えました。
その中で、学生がプログラミングをしつつも、企業側の負担も軽くできる仕組みが、モブプログラミングだと思いつきました。

用意するPCの数や関わる社員の数も、モブプログラミングするグループの数だけですので、学生一人にPC一台、学生一人に社員一人より、軽量に実施できます。

チームで働くということ

f:id:scrummasudar:20181215191902j:plain 学生のプログラミングは、多くは、一人で黙々と実施することが多いと聞いています。
しかし、会社で働く場合は、一人で一つのことを取り組むことはほとんどなく、チームで取り組むことが多いと、個人的には思っています。

その中で、チームで働くことを感じてもらえるプログラミングの働き方が、モブプログラミングだと考えています。
私は、仕事においても、モブプログラミング/モブワークを当たり前に実施していることもあり、事前に、学生に働き方を体験してもらうという観点においても、選択した大きな理由です。

1Dayインターンシップの詳細

取り組み内容

モブプログラミングに取り組んだ1Dayインターンシップの内容は、自動販売機の開発としました。

「TDD Boot Camp 大阪 3.0/課題」を参考にしています。

TDD Boot Camp(TDDBC) - TDDBC大阪3.0/課題

ローテーションについて

モブプログラミングのローテーションについては、いろいろとありますが、1Dayインターンシップにおいては、時間で区切りました。
1つのモブチームにおいては、初対面の学生ばかりのため、時間という、誰もがすでに知っている観点でローテーションすることが、わかりやすいと考えたためです。

他社の取り組みについて

私は、アジャイルラジオというWebラジオを配信しています。
アジャイルラジオの「Episode 64 エンジニア採用とモブプログラミング」にて、今回の記事に関連する話をしました。

発信してみると、みずりゅさんから、「インターンシップでモブプログラミングをやります」というフィードバックがありました。

少しづつではありますが、企業で広まっているようです。

おわりに

今回は、学生向けの1Dayインターンシップでモブプログラミングを実施した話をさせていただきました。

本記事は、来月開催されるRegional SCRUM GATHERING® Tokyo 2019のプロポーザルに提出していた内容でした。

confengine.com

プロポーザルに出させていただいていましたが、残念ながら落選となりました…。
2019年2月22日・23日に開催されるScrum Fest Osaka 2019に、プロポーザルを提出したかったのですが、諸事情ありまして、断念しました…。
※プロポーザル提出のお声がけをいただいた実行委員のみなさま、申し訳ございません!

www.scrumosaka.org

明日2018年12月16日の記事は、@miholovesq さんの「モブプログラミングという働き方」です。
@miholovesq さんの話は、いつも学びがあるので、楽しみです!