スクラムマスダーの日記

アジャイル、スクラムに関連した内容が多めです。

第3回「エラスティックリーダーシップ」読書会を開催します!

昨年2016年に登壇させていただいたScala関西Summitですが、今年の開催は、いよいよ3日後の2017/9/9ですね。

summit.scala-kansai.org

今年は、普通に参加者として、楽しみます。
あと、どこかのブースでモブプロやっていると思います!

第3回「エラスティックリーダーシップ」読書会

第3回「エラスティックリーダーシップ」読書会を開催します。
タイトル通り、エラスティックリーダーシップをみんなで、読み進める会です。

shin-osaka-agile.connpass.com

第1回は、訳者の島田さんにもご参加いただき、大盛況でした。 3回目も、それに負けじと、頑張りたいと思います。

書籍の範囲

第3回の予定範囲は、以下のとおりです。

  • 8章 自己組織化を促進させるためにクリアリングミーティングを行う
  • 9章 影響パターン
  • 10章 管理職のためのマニフェスト
  • 11章 フィードバック
  • 12章 衝突を学習へと導く
  • 13章 おそらく技術的な問題ではない

読書会の進め方

読書会は、ジグソー法という手法を採用しています。

読書会中に、黙読時間を設けて、読んだ範囲についてセッションをします。
セッションが終わった後は、読んでいない方に読んだ範囲をお伝えして、セッションします。 これらを繰り返しています。

今回は、3チームは、作りたいので、参加者として、9名の方には来ていただきたいと思っています。 ※2017/09/06時点で、参加者が7名なので、あと2名!

おわりに

事前に本を読まなくてもOKな読書会ですので、迷われていらっしゃる方は、ご参加いただけるとうれしいです。

2017/8/24発売のWEB+DB PRESS Vol.100で、まつもとゆきひろさんがエラスティックリーダーシップを紹介されていたので、新しく興味を持っていただいた方も、是非ご参加ください。

夏だから、ドラッカー風エクササイズを実践してみた!

気がついたら8月が終わりそうですね。8月はお盆休みもあって、時が経つのが早い感じがします。そして、全然ブログ書けていない…。

さてー、8月は、チームビルディングの季節です。なぜか、今月は、チームビルディングについて考え、取り組むことが多いのです。
チームビルディングのために色々とワークショップに取り組んでみましたので、今回は、最近実践したドラッカー風エクササイズについて、ブログを書いてみます。

ドラッカー風エクササイズとは

ドラッカー風エクササイズは、『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』で紹介された、チームビルディングをするための手法の1つです。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

ドラッカー風エクササイズという名前自体は、以前から知っていましたが、『アジャイルサムライ』に載っていたとは、思いもよりませんでした。

さて、ドラッカー風エクササイズですが、プロジェクト開始初期に始めるのがよいとされています。以下の4つの質問をチームメンバーが答え、チーム内で共有します。

  • 自分は何が得意なのか?
  • 自分はどうやって貢献するつもりか?
  • 自分が大切に思う価値は何か?
  • チームメンバーは自分にどんな成果を期待していると思うか?

4つの質問の回答をチーム内で共有し、期待をすり合わせることで、チーム内のコミュニケーションをより良い方向にもっていくことができると思います。

それぞれの質問は、質問としては重い内容ですが、日本語として質問の内容自体が難しいわけではないですね。

ぼくがやってみた方法

ドラッカー風エクササイズを実際に実践する前に、色々とGoogle先生に聞いてみました。ただ、実際にやってみた記事やブログが、少ない…。(今回、ブログを書いた方が、よいと思った理由がコレですね。やってみた系は、意外と参考になると思ってます。)
かなりオリジナルな可能性もありますが、実際にやってみた方法になります。

時間配分

1時間で、ワークショップを実践しました。

  • ワークショップの説明:10分
  • 1つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 1つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 2つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 2つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 3つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 3つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 4つ目の質問をメンバーに回答してもらう:3分
  • 4つ目の質問をチーム内で共有する:7分
  • 4つ目の質問の回答に加えて、さらにメンバーに期待することを話し合う:10分

ざっとは上記感じです。

メンバーが質問に回答する間は、もくもくと書いていただいて、回答時間に共有することはしませんでした。
共有タイムで、ファシリテーター(というか、僕)が、回答を共有しました。

道具

アジャイル屋さん鉄板の付箋とサインペンとホワイトボードを使ってやりました。 それぞれの質問の回答を付箋にどんどん書いてもらって、ホワイトボードに貼り付ける感じです。

ポスト・イット 強粘着ノート 50x50mm 90枚x5個 蛍光 650-5SSAN

ポスト・イット 強粘着ノート 50x50mm 90枚x5個 蛍光 650-5SSAN

共有する方法

f:id:scrummasudar:20170821000845j:plain

質問と名前の組み合わせで、表形式にしました。

気をつけたこと

チームの期待をすり合わせる必要があるので、「4つ目の質問の回答に加えて、さらにメンバーに期待することを話し合う」という、フリーディスカッションタイムを設けました。
その時に、メンバーが考えて既に出ている内容を否定しないことには気をつけました。出ている内容で、的はずれななことは、まずないと思います。せっかく頑張ろうとして考えた内容を否定されると、プロジェクト初期で、やるきをなくしてしまい、チームになれないですからね。
もちろん出ている内容よりも、やってほしいことはあると思うので、優先順位的に、先にやってほしいことを、うまくメンバー同士で伝える必要があると思います。
ファシリテーターは、否定的な意見が出そうになった場合は、うまく安全地帯に誘導する必要がありますね。

あと、プロジェクトの目的をプロダクトマネージャーやプロジェクトリーダーからメンバーが一通り聞いた状態で実践しないと、特に「自分はどうやって貢献するつもりか?」の質問に答えられないと思うので、ホントのプロジェクト初期に実践するのは危険だと思います。まずは、プロジェクトの目的や趣旨をメンバーが知っている状態にする必要があります。

おわりに

チームビルディングは永遠の課題ですね。人の入れ替わり時のチームビルディングは、もちろん重要です。
加えて、チームメンバー個人としての気持ちだったり、考えだったりは、時間の経過とともに変わるんですよね。だからこそ、メンバーが変わっていなくても、たまーに、チームビルディングワークショップを実践するというのも重要なのかと思います。
このあたりは、僕自身が社会人としてだけでなく、1人の人間としての経験が増えてきたからこそ、気がつけたのだと思います。

ドラッカー風エクササイズを実際にやってみて、「良かったよー」という声もいただけたので、個人的に、ちょっと嬉しい。

「「心理的安全性」のことに思いを馳せてみる」に参加した!

DevLOVE関西さん主催の「「心理的安全性」のことに思いを馳せてみる」に参加させていただきました!

devlove-kansai.doorkeeper.jp

心理的安全性は、Agile Japan 2017でも話題になっていたので、気になっていたワードであったことは、もちろんですが、及部さんのお話を聞いてみたいという思いが強く、「参加しないと!」って感じでした。

個人的な感想を、つらつらと書いていきます。

心理的安全性について本気出して考えてみたら普段やってるチーミングの話だった

及部さんのセッション

speakerdeck.com

資料のタイトルが、DevLOVE関西さんのWebページ掲載タイトルとは異なるという、いきなり中村さんの心理的安全性を崩していくスタイル!
このような、発表におけるつかみが、大事なのかもしれません!

心理的安全性について、及部さんが色々と考えられたらチーミングにたどり着いたのは、なるほどな~って感じです。
もちろん、言われれば、そのとおりなのですが、心理的安全性という概念を、いかに現場感に落とし込めるかが、真のプロフェッショナルなんかなーと。

「チームのゴール」と「個人のゴール」

チームのゴールは、各現場で色々とあると思います!で、それがチームの中で共有できている状態ですよね~と。
※この段階で、あやしいチームいっぱいある気がしますが…

個人のゴールも、色々とありますよね!働く目的は色々なのは、間違いないです。
独身ならば、単純にスキルを磨くだけで、いいかもしれませんが、家庭を持つと養っていかなければならないですよねーと。
ゴール自体に、良い悪いは、ないと思います。

及部さんの問いかけとしては、「チームのゴール」と「個人のゴール」って、同じになってますか?、ということだったと思います。
チームも個人も、同じ問題を見つめて取り組む形にするために、

  • 1on1
  • ふりかえり

などなど実施すると、良い感じになるんじゃないかなーって。

「言える化」と「失敗の定義」

言える化! 難しいですね…。日々悩んでます。新入社員を含めプロジェクトに新しい方が参画されるたびに、悩んでいる気がします。
ほんと、スクラムはじめて、悩んでばっかりです。

チームで仕事をしている中で、困ったこと、改善したいこと、より良くしたいことなどなどは、日々共有していく必要がありますよね。
ただ、自分のスキルのなさを露呈したり、現状について否定的なことを言うことは、良くない、つまり失敗につながっていると、直感的に思います。

ただ、チームにおける真の失敗とは、なんだ?ということを共通認識することで、今発生している課題は、失敗ではないことをチームメンバーそれぞれが持つことができるようになると思います。
おそらく、真に回避すべき失敗があるのだから、今起きていることは失敗ではないので、チームでどんどん解決すればよいという考えに至るのが、心理的安全性につながるのかなーと。
事象が失敗ではなく、学びのきっかけになるのが理想なのだと感じています。

本質が先

真にワークするチームは、集められたチームではなく、集まったチームになる。そのためには、チーミングが必要で、さらに心理的安全性が自然と必要になる。
まさに、そのとおりですね。本質とは、なんぞやということです。

一つのチーミングの方法として、モブプログラミングがあるのかと思います。

良いチームにするために、

  • 場を作る
  • 不安を取り除く

人が必要で、スクラムのコンテキストであれば、スクラムマスターになりますね。

良いチームは、戦友であるというのもそのとおりで、互いに刺激し合える関係でなければならないと思います。
アジャイルでは、技術的卓越性が求められているので、単なる仲良しこよしでは、ダメなのです。

○○さんだからできる!

及部さんが、「そう言っても○○さんだからできるんでしょ」は、「そうだよ!だって、そのために取り組んでるから!」とおっしゃってたのが印象的でした。
誰にでもできるものではなく、努力しているからできるのです。

もっと、自信持って、取り組む必要あるな!って思いました。ぼくは、まだまだ未熟ですが!

心理的安全性があるとき〜ないとき〜 チームマネジメント・ファシリテートの経験談

金 陽信さんのセッション

資料が公開されていないので、ざっくり覚えている限りの内容です。

発表内容は、本当に、泥臭くて、コレが現場だな!って感じです。
良い感じの成功事例も、もちろん目指すべき状態として必要なのですが、もちろん現場は山あり谷ありなので、失敗事例も大切です。
こういうことをやったらまずいよな~ということを知っておくだけでも、少し変わると思います。

担当者を飛び越える、「私バカだから…」と発言される方がいらしゃるなど、「そんなことあるかーい!」って感じですけど、実際、様々な現場で起きているのが事実かなーと。

心理的安全性って、構築するのには色々なことが必要ですが、壊すのは一瞬というのは、真実だと思います。
心理的安全性は、人間同士のつながりの話しですからね。基本は、人間関係をベースに考えればよいのかなーと。

おわりに

今回は、参加してホントよかったなーって感じです。お二人の発表は、参考になることばかりでした。
ぼくのチームも「負けてないぞ!」って思いつつ、「そう、負けてないって感じだよなー」っという…。
スクラムマスターの仕事は、チームを世界最高のチームにすることなんで、まだまだ、やることいっぱいあるなーって感じでした!

おまけ

エムオーテックスは西の聖地らしい!